明日、雛人形が家に届くという。お義母さんが買ってくれたもので、妻が子供のときやお義母さんが子供のときと同じ人形屋さんで買ったそうだ。
3代続けて同じ店で人形を買うというのは、こういう祝い事に対してはゲン担ぎになる気がする。
今晩は書斎の本棚の一画を片付けて雛人形のための場所を確保した。買ってもらったもので僕たち夫婦はまだ見たことがないので、その一画に本当に収まるかどうかは、明日届いて飾ろうとしたときのお楽しみだ。
妻に指摘されて若干腹が立ったことではあるが、僕はあまり雛人形に馴染みがなく、雛人形を飾る意味や由来についてよく知らない。
せっかくなので簡単に調べてみた。
https://www.ando-doll.com/hina/glossary/part
一般的に言い伝えられる『雛人形の意味』
女の子が生まれると、お子様の健やかな成長と幸せを願い、その思いを込めてお雛様を飾り、毎年、ひな祭りを行い、お祝いします。
雛人形飾りは、将来、『幸せな結婚ができるように』と願いを込めたものであり、結婚式の場面を表現したものでもあります。
https://www.rakuten.ne.jp/gold/komari/hinaningyou/hina-000-yurai.html
雛人形のひなは、「ひいな遊び」から
平安時代、貴族の女の子たちの間で「雛遊び(ひいなあそび)」が流行しました。 紙でつくった人形を、同じく紙でつくった御殿のなかで遊ばせるのです。 単なるままごとと違うのは、人形が男女一対だということ。 宮中の暮らしをまねっこした遊びですので、宮中にて夫婦の関係がいかに大切にされていたのかが伺い知れるでしょう。
雛には、「大きなものをちいさくする」「かわいらしいもの」という意味があります。 宮中の暮らしをそのまま小さく表現したままごと遊びというところから、雛遊びというネーミングになったのでしょう。 当店でも取扱のある清水久遊作のお人形にも、ひいなという名称がついていますが、こちらもひいな遊びを由来としてこだわり作られた物です。 人の心や思いをお人形というカタチにする事で、今日の雛人形が作られています。
結婚式を模したお人形 お雛様
厄払いと雛遊び、上巳の節句が合体してできたのが今日の雛人形ですが、雛人形が宮中の結婚式を模した形になったのは、天皇、皇后のような幸せな結婚ができますようにという願いが込められているから。 雛人形が庶民に浸透してからも、宮中の結婚を模した形は変わりませんでした。 そこには、お雛様のように、玉の輿にのってほしいという親心が隠されているのかもしれません。
今は様々な生き方ができ、型にはまったしきたりもなくなってきましたが、お人形に込める思いはいつの世も、子供の健康と将来の幸せです。 お雛様を通じて、よき結婚や家庭円満を学んで行くのかもしれません。
https://www.yoshitoku.co.jp/hina/column/manner/dolls-daughter-age
雛人形は、古代中国の年中行事である「上巳の節句」(じょうしのせっく)と、日本の平安時代に貴族社会で行われていた「ひいな遊び」の要素が合わさって生まれた風習です。
上巳の節句
上巳の節句とは、3月最初の巳の日に、水に入り禊(みそぎ)をして厄を祓う行事でした。
「人形(ひとがた)」もしくは「形代(かたしろ)」と呼ばれる、草木や紙で作った人形に自分の穢れを移し、水に流すことで厄を祓い幸せを願います。この人形もしくは形代が、今も日本の地方などで見られる「流し雛」のルーツだと言う説もあります。
昔は乳幼児の死亡率が高く、子供が無事に成長できるかどうかは、神のみぞ知る事柄でした。そのため穢れを移す身代わりの人形を子供の枕元へ置いて、災厄を祓う風習がありました。身代わりの人形には立ち姿をした「天児(あまがつ)」と、這っているような姿をしたぬいぐるみの「這子(ほうこ)」があります。
また、雛人形の原型となった「立ち雛」は厄を祓って水に流した「ひとがた」を立体化したものとも言われています。のちには上巳の節句に子供の穢れや厄を移した雛人形を川へ流す「流し雛」の風習も生まれました。
やがて時代と共に、雛人形は立派で豪華絢爛なものになります。そのため、雛人形を川へ流すのではなく、これを「飾ること」で厄を祓う形へと変化していきました。
すなわち雛飾りには、子供が健やかに育ち幸せになって欲しいと願い両親の祈りが込められているのです。
いつまで雛人形を飾るかについて、特に決まりがある訳ではありません。雛人形は子供の成長を見守ってくれる守り神のような存在。親にとって子供はいくつになっても心配な存在ですから、ずっと雛人形を飾り続けても問題ありません。
昔は、結婚した娘は嫁ぎ先に雛人形を持参し、「嫁の雛」と称してこれを飾る風習もありました。したがって結婚後に雛を飾ることも全く問題はありません。
ただし、いつまで雛を飾るかは、それぞれのご家庭で決めるものと言ってよいでしょう。お子様の中学校卒業や、成人式など、どこを成長の区切りとするかは、おのおのの家の考え方次第。もちろん、結婚までを区切りにするというご家庭もあります。
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