トマト

先日娘が初めてトマトを口にした際、「なんなの、これは、すっぱすぎる」と言わんばかりの表情をし、家族中の爆笑をかっさらっていった。

その後は何口かは頑張って食べていたが、徐々にトマトが“酸っぱくてまずいもの”であると学習したのか、口にするのも嫌がり、怒るようになってしまった。

娘が酸っぱがる姿はとてもおもしろかったのだが、それはさておきこんなことでトマトを食うのがトラウマになり、トマト嫌いになってしまったらどうしよう、と心配したものである。


今日は妻がフルーツトマトを買ってきてもう一度食べさせるのを試みていた。

大人たちが食べるとだいぶ甘みが強く、トマトの酸っぱさはほとんど消えていて、マヨネーズにつけたり塩を振って食べたりしたら最高だな、と思った。

そんなフルーツトマトであるが、やっぱりこれも口に入れたときに「なんだこれ、まずいぞ」という顔をしていた。とはいえ前回よりははるかにマシで、不味そうながらもパクパク食べてくれた。

これでトマト嫌いは克服できたかもしれない。


と思っていた矢先、お風呂に入れる直前、夕方に食べたトマトを吐き戻してしまっていた。

血かと思って一瞬冷やっとしてしまった。

しかも、めっちゃ臭かった。


いよいよ、娘をトマトを受け付けない体にさせてしまったのかもしれない。


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