『いいおかお』という絵本がある。柔らかいタッチ、わかりやすいストーリーで、主人公の女の子の名前が娘の名前に似ているので、よく読んであげている絵本のうちの1冊だ。
ストーリーはこうだ。
ふうちゃんがいいおかおをしている。そこに、僕もいいおかおできるよって猫とか犬とか象とかがやってきて、一緒にいいおかおをする。最後にお母さんがやってきて、あらみんないいおかおね、とクッキーを渡してあげる、という話だ。
お母さんがクッキーをみんなに渡した後、「ああ おいしいおいしい おいしいはどーこ」と語られ、絵本が終わるのだが、どうにもこの「おいしいはどーこ」の意味が分からなかった。
あまりに気になったので調べてみると、次のような記事を見つけることができた。
つまり「おいしいはどーこ」は、いいおかおをしておいしいクッキーを食べたときに、とても大きな高揚感・満足感・快感が得られ、どこということもなく体全体から感じられる“おいしさ”を表現しているということだ。
ちょっと難しすぎやしないか。
灘中の国語の入試問題じゃないんだし、そこまで感受性豊かには解釈しきれかかった。
ただこれってやっぱり大人は忘れている感覚なんだろう。“おいしい”という概念をすっかり体得してしまった僕たちには、おいしさがほっぺたなのかお口なのか舌の上なのか喉なのか、どこからの感覚なのかなんていちいち考えることはしないのだ。
この絵本の「おいしいはどーこ」の部分で、赤ちゃんのほっぺたを触ってあげたりお腹を触ってあげたりすると喜ぶんだとか。
今度試してみたい。
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