眼科でのひと悶着

先日、会社で年に一度の健康診断を受診した際、左右の矯正視力のバランスが崩れてきていて、それぞれ悪くなってきているという指摘を受けた。在宅勤務も続き目が疲れている感じもあったため、少し気になって眼科に行くことに決めた。

そう考えると、もうここずっとコンタクトレンズの度を変えていない。また買い足す際もネット通販にしてしまっているので眼の様子も診てもらっていなかった。良い機会なので眼のことを一通り診てもらいたく、近所の眼科に行った。


眼科ではまず受付で「今日はどうされましたか」と問われた。そこで「コンタクトレンズの処方箋をもらいたいんですが」と返したことが、今日の眼科でのひと悶着の原因だったのかもしれない。


以下、受付でのひと悶着。

「どのコンタクトレンズですか?」
「ソフトでワンデーを使っています」
「どのメーカーですか?」
「ちょっと調べないと分からないんですが」
「そうですか、じゃあどのメーカーにしましょうか」
「それって今ここで決めないとダメなんですか」
「そうですね、出せるものと出せないものがあるので」
「そういう意味だと、先日会社の検診で矯正視力を測ってもらった際に、少し見えなくなってきているということが分かったので、まず眼を診てもらいたいです。それでその後、必要ということであればコンタクトレンズの処方箋をください」
「分かりました。でもどのメーカーのものにするかが分からないと、処方箋が出せるか出せないか決まらないので、、、」
「何のメーカーがあるんですか」
「アキュビューとか、、、」
「それで良いです」
「アキュビューですね、かしこまりました。トインをご利用ですか?」
「え、トインって何ですか」
「当院です、当院」
「ん、初診かどうかってことを聞いてるんですか?」
「そうです」
「無いです、初めてです」


ここまでのやりとりを終えて初めて保険証を出し、受付で待つこととなった。この時点でかなりモヤモヤだ。こっちは特定の決まったコンタクトレンズがほしいわけではないし、ちゃんと眼を診てもらって、視力や症状に合うコンタクトレンズを紹介してもらいたくてわざわざ眼科に来ているというのに。あと「当院をご利用ですか?」の質問にも面食らった。当院を利用しに来てるんだろ、いちいち聞いてくんなよ。トインっていう医療機器でもあるのかと思った。

その後の視力検査でも、「今回アキュビューをご希望ですね」などと聞かれ、いやいやそういうんじゃないんだよ、と改めて経緯を説明したんだけれど、うまく伝わってないようだった。面倒な客が来たんだと思われてしまったと思う。同様に、こちらとしても面倒な店に来てしまったと思ったが。

視力検査では改めて今使っているコンタクトレンズが何かを問われたので、Amazonで購入履歴を調べてそれを見せた。「じゃあこれが良いですね、これなら当院でも取り扱いがあります」と言われ、特にこちらに選択肢を提示されることなく、購入するコンタクトレンズの種類が決まってしまった。これってどうなの、全国の眼科でコンタクトレンズを買おうとするときの通常のオペレーションなの。


先生は、少し話し方に癖はあったが、話の分かるまともな人だった。“視力が落ちている”理由は乱視にあって、それで右目と左目のバランスが悪くなってきているということのようだった。左目に合わせるように右目の矯正視力を落とせばバランスが取れるだろうとのことで、日中のデスクワークにおける目の疲労も落ち着くんじゃないかという説明も受けた。

そうそう、こういうのを聞きたくて眼科に来てるんだよ、と思った。コンタクトレンズどれにするか決めて、それを買いに来てるわけじゃないんだっつうの。


会計時に受付の人に「どこの眼科でも、決まってるコンタクトレンズがあるなら名前は覚えておくと良いですよ」となんて言われた。「はい、ありがとうございます」と適当に答えておいたが「決まってるコンタクトレンズがあったわけじゃないんですけどね」くらい返しておけば良かったか。


もう二度と、この眼科には行きません。視力測定しかしてくれず、買うコンタクトレンズを事前に決めてから受診しないといけないなんて、まじで眼科に来る意味がない。

もう今後数年間は、コンタクトレンズはインターネットで買うことにします。世の中の、この程度の眼科は、みんな消えてなくなれば良いのに。


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