シンガポールの独裁体制、産業革命が起こった背景

先日の日記で、シンガポールの独裁体制に対するリー・シェンロン首相のコメントの出典を気にしていたのだが、通信教育のご担当者からご回答をいただけた。


【質問内容】

シンガポールの発展と一党独裁体制について、リー・シェンロン首相の「シンガポールは独裁と言われてもいい。恐怖の場所なら国民は皆逃げていくだろう。国民は高い教育を受けて英語を話し、世界のどこにでも行ける」の発言が紹介されていますが、どういう文脈で発言されたものか気になります。原文も知りたく、いつ、どこでの発言か教えてください。


回答としては『シンガポールを知るための65章』から、ということだった。ただ、ご回答者は出典元を教えてくれるだけではなく、前後の文脈やご回答者ご自身のお考えもA4の資料にまとめ、教えてくれた。

彼いわく、小さな国家が世界で生き残っていくためには、独立以来強いリーダーシップのもとで政策を迅速に進めていくことが重視されていて、高い水準で成長を続けてこれたが、近年のグローバル化の流れにおいて、若者層からの支持率が下がってきており、今後は時代にあった民主的な体制にゆっくり変わっていかないといけないのかもしれない、とのことだった。

こんなにも丁寧にご回答いただけるとは思っていなかったので、びっくりした。会社の福利厚生を利用したので受講料は半額負担で済んでいるが、それにしても少し金額的に高く、普通に本買って自分で読んだほうが良いんじゃないの、って気もしていたが、通信教育の編者に直接質問でき、またこんなに丁寧に回答してくれるということを考えると、お得というか、コストパフォーマンスは良かったと、改めて感じた。


3本のレポートを出して、1本目は100点満点中98点、2本目・3本目はどちらも100点だった。採点は甘々だ。


通信教育の全レポートを1月中に提出することができたので、2月に入ってからは少しずつG検定の勉強を開始している。3月20日が試験日なので勉強期間は2ヶ月弱だ。それが終わったら応用情報技術者試験の勉強に移行する予定だ。自分のためにゆっくり時間をとれるのは赤ちゃんが産まれるまでだと思うので、2月、3月、4月は効率的に学習を進められるようにしたいと思う。


折角なので、自分の後学のためにも、レポートの自由記述部分の自分の回答をまとめておきたい。自由記述レポートとは言っても、そもそもの表現や背景は通信教育のテキスト『世界を生きぬく教養の力 リベラルアーツ入門』から引用し直しているものではあるが。。。


東洋哲学と西洋哲学の違い

東洋哲学と西洋哲学は、真理を求めることで人が生きる上での行動基準や指針を追求するという点では共通しているが、その真理の在り所に違いが見られる。東洋哲学は“いかに生きるか”という実践的な思考から真理を人間の内面に求めるのに対し、西洋哲学は価値や存在の根拠には学問的・論理的思考が必要であり、真理は自然を超越したところにあるとしている。


自然科学、人文科学とアートの違い

自然科学とは、物理学や生物学など自然現象(神の作ったもの)を対象とし、人間の意思が入らず、また計量化や論理的な説明が可能である。一方、アートとは、美術・文学・音楽など人間が作り出すものである。人文科学は人間や人間が作ったものを研究対象とした学問で、自然科学とアートの中間に位置すると捉えることができる。人文科学は自然科学と違い、軽量化は困難か不可能である。


シンギュラリティー

ロボットやAIなどのテクノロジーが急激に進化し、人間が予測不可能となってしまうような臨界点(技術的特異点)のこと。もともとは物理学におけるブラックホールのことで、ある境界を超えると全てが劇的に変化する点であるといえる。情報技術は指数関数的に発達していて、2045年にはシンギュラリティーを迎えるという予測もある。


イギリスで産業革命が起こった背景

17世紀中期以降、毛織物の生産により経済活動が盛んになったイギリスでは、資本家が資金を蓄え始め、地方貴族が農地を併合して大規模農業を行うようになった。このため土地を失った農民たちは都市に出て働かなくてはならなくなった。これら資本と労働力に加え、国内の鉄・石炭と植民地の原材料等の資源、また国内・植民地先の市場にめぐまれたイギリスは、紡績機の発明(技術革命)、蒸気機関の発明(動力革命)、蒸気船や蒸気機関車の発明(交通革命)と次々と革命を起こし、各工業が急速に発展していった。これに伴い、製品や製品の材料、また労働力も工業都市に集まるようになり、産業革命へとつながった。


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