観察眼

昨日、会社から電車で帰宅していると、ある駅からある女子が乗り込んできた。その子はピンクの小サイズのマスクをしていて、顔は小さめ、背も低めで小動物系、髪も少し長めで、なんとも可愛い感じだったので、チラチラと目でおってしまっていた。若いので大学生かなとも思ったが、若干オフィスカジュアルっぽい服装だったので、おそらく仕事帰りだろう。これからどこかに出かけるのか、スマホで何度も自分の髪型をチェックしていた。

そんな子だったのだが、なんだか少し田舎っぽい感じも出ていた。それがまた可愛さの一因でもあるとはいえ、田舎っぽい感じがどこから出ているのかは突き止めたい。観察の結果、次のことに気がついた。

まず、着ていたコートはユニクロだ(タグが見えた)。リュックはチャックの部分が少しほつれている。そして、使っているスマホがiPhone7である。そのiPhone7にはイヤホンジャックの変換アダプタがささっていて、その先には300円くらいと思われるイヤホンがぐるぐる巻きにされていた。マスクもよく見ると毛玉っぽくなってきてしまっているし、髪もわずかにボサボサ感が出ていた。

要するに“素は可愛いけどお金がないので手入れが行き届いてない系女子”だったのだ。シティーガールっぽくない感じが、田舎っぽさを醸し出していたのだった。


今日は妻が通院している産婦人科の無痛計画分娩の説明会に行ってきた。有名な先生が経営されている病院なのだという。説明会では先生が色々とお話されていたのだが、その熱量たるや、凄まじいものがあった。先生の知識と経験から「これは良いこと」「これは駄目なこと」ときっぱりはっきり全て言い切ってくれ、無痛分娩とはどういうものか、そもそも出産時に気をつけなければいけないことは何か、しっかり説明を受けた。説明は受けたものの、専門用語が多く、半分くらいしか理解できなかったが、その熱量を持って納得させるタイプの先生だった。信頼はできそうだ。


説明会には7組くらいの夫婦が来ていた。出産はバックグラウンド関係なく様々な夫婦に訪れるイベントなので、説明会には色々なタイプの夫婦、例えばヤンママヤンパパとか、が来ていてもおかしくないはずなのだが、意外と同じような見た目の人たちが集まっていた気がした。妊娠・出産に対してきちんと向き合い、無痛計画分娩の話を2人で聞きに行こう、なんて夫婦でフィルタリングすると、それなりの見た目(≒それなりの世帯年収)の夫婦が集まるということなのかもしれない。


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