『The BOX コンテナ物語』を読み終えた。
大学院生の頃、何度か国際物流や海運、ロジスティクスに関する講義に出たことがある。そこで、コンテナが世界経済に革命を与えたこと、いわゆるコンテナリゼーションについては知識として知ることができていたので、本書『コンテナ物語』もずっと気になって積ん読していた本のうちの1冊だ。
少し時間をかけて読み進めたのだが、これが思ったほどは面白くなかった。
コンテナの歴史、特にマルコム・マクリーンという人物の偉業について丁寧に(やや冗長に)書かれている本なのだが、期待していたような「コンテナはこんなにすごい!」だとか「コンテナ以前はこんなに大変だった!」だとかはそれほど記載がなく、“コンテナが革命的な発想だったのはやや当たり前だ”くらいのテンションなのである。
それよりも、コンテナがすぐには普及しなかった理由(労働組合から邪魔を受けた、規制によって送料が決められておりコストメリットが得られなかった、等)が史実に基づいて長々と書かれてある。
コンテナリゼーションそのものの内容についてはこの本の解説記事やレビュー動画等で取り上げられているようなので、ここでは割愛したい。
次はNETFLIXの『NO RULES』を読み始めた。これは面白そうだ。
楽しく読み進められることだろう。
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リーディングリスト(2022年)_20220107
読み終わった本
- AI/Data Science実務選書『AIソフトウェアのテスト――答のない答え合わせ [4つの手法]』
- マルク・レビンソン『The BOX コンテナ物語』
読んでいる本・読もうとしている本
- ダン・アリエリー『予想どおりに不合理』
- リード・ヘイスティングス『NO RULES 世界一「自由」な会社、NETFLIX』
- ルトガー・ブレグマン『Humankind 希望の歴史』
- O'Reilly『Pythonチュートリアル 第4版』
- 翔泳社『Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書』
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