岩崎学の『統計的因果推論 (統計解析スタンダード)』を読んだ。
前回読んだPearlの因果推論とは毛色が違い、岩崎の本はRubin学派に則った記述になっているように感じた。Pearl学派はベイズネットワークよろしく、少しグラフ理論やネットワーク(DAG)的な話が多く、そして理屈っぽかった。対してRubin学派はより実践的で、計量経済学的な話が多く、とっつきやすかった。
両書の内容を適当にまとめて整理しておくようにしたいのだが、いかんせん内容が難しくて、ちょっと理解しきれない部分が多かった。またまとめる過程で読み直すことで、それなりに理解を深められればなと思う。職場で勉強会でも開こうかしら。
などと考えていたところ、一昨年、別のチームのチームリーダーが「効果検証勉強会」を開いていたのを思い出した。効果検証も因果推論の一トピックである。ちょうど良い先人がいたものだ。いろいろ教えを請いつつ、効果検証の本も読んでみるようにしたい。
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リーディングリスト(2021年)_20210716
読み終わった本
- テッド・チャン『息吹』
- 楠木建『ストーリーとしての競争戦略』
- デイビッド・ローワン『DISRUPTORS 反逆の戦略者』
- 加藤雅則『両利きの組織をつくる』
- 山口雄大『この1冊ですべてわかる 需要予測の基本』
- 石川和幸『この1冊ですべてわかる 在庫マネジメントの基本』
- 梅谷俊治『しっかり学ぶ数理最適化 モデルからアルゴリズムまで』
- Judea Pearl『入門 統計的因果推論』
- 岩崎学『統計的因果推論 (統計解析スタンダード)』
- 『徹底攻略 ディープラーニングG検定 ジェネラリスト問題集』
- 『応用情報技術者合格教本』
読んでいる本・読もうとしている本
- 榎本幹郎『音楽が未来を連れてくる』
- マーク・ジェフリー『データ・ドリブン・マーケティング』
- ジョアン・マグレッタ『マイケル・ポーターの競争戦略〔エッセンシャル版〕』
- ダン・アリエリー『予想どおりに不合理』
- カール・B・フレイ『テクノロジーの世界経済史 ビル・ゲイツのパラドックス』
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