自分の5つの強み、再考

今度、職場でストレングスファインダーの勉強会を行う。

自分の上位5つの強みは着想・未来志向・個別化・責任感・親密性であるが、それぞれについて、自分に本当に当てはまっているかどうか、再考してみることにしたい。



着想

日常的な問題に対して新しい見方で、あるいは別の角度から、眺めることができること。コネクティング・ドット的なことかもしれない。

伝統だから、慣習だから、という理由で合理的では無いことを強いられるとき、しんどい思いをして素直に受け入れられないことが多い。はっきりと「伝統」や「慣習」という単語が使われないにしても、「普通はこうする」だとか「こうするのが常識だ」とか「ビジネス上はこれが一般的だ」のような、根拠があるようでない言葉を聞くとイライラするものだ。一方、こういう非合理を強いられている領域にこそビジネスチャンスはあるもので、不便を不便として受け入れず、常に解決策を考えながらそれらの不便と向き合っていきたいと思う。

非合理を受け入れられないということは、自分自身は非合理な言動をとらないようにする、ということだ。仕事をするうえでも、あるいはその仕事を人に説明するうえでも、こういう背景でこういう理由でこういう目的のためにこれをする、と自分の中で多角的な視点から解釈してアウトプットできるよう心がけているつもりである。


未来志向

未来のビジョンをより細かく描くことができること。妄想力のようなことか。新規事業立案において、あるいは組織のリーダーにおいては必ず必要なスキルだ。

人間が最もモチベートされるのは、飴でも鞭でもなく、その先のビジョンに共感できるかどうかだ。リーダーには必ず未来志向のビジョンを描きそれを人に伝えられる能力が必要だと思う。

以前、部長が「DXはあくまで目的でなく手段である」と発言されていたが、この発言には今でもなかなか同意できない。DXはしても良いししなくても良いというようなものではなく、企業が生き残るためには必須のものである、と理解している。これは世の中の将来と当社の将来、すなわちビジョンから逆算するに、DXが済んでいない企業なんてそこに存在し得ないからである。


個別化

ひとりひとりの特徴や個性に魅力を感じること。デザインシンキングの基本はチームメンバーのバラエティ豊かな専門性だ。適切なファシリテーション、また適切なチームビルディングのためにはこの資質が必要なのだろう。

入社1年目の時、デザインシンキングについて学びたいと考えたことがあった。そのときはまずデザインシンキングについての本を2冊読み、パワポにまとめ、デザインシンキングに興味のありそうな同期を5人集め、勉強会を開いた。僕自身が講師となることでより理解を深められるんじゃないかと思ったからだ。このとき、集めたメンバーはできるだけ所属がバラバラになるようにした。決して僕の仲良しを集めたわけでなく、むしろほとんど話したことがない女子もメンバーには含まれていたくらいではあるが、決して適当に選んだわけではなく、“きっとデザインシンキング興味あるだろうなあ”という人たちで、かつ参加してくれそうな人を見極めて声をかけたのだった。

また、個性の集まり(=多様性)は組織における最大の価値である。若手だからどうだとか会社員だからどうだとか、せっかくの多様性を類型化するような表現や文化には辟易することも多い。せっかく兼務をする機会をいただいたので、自分が突然変異をもたらせるような個体となれるよう、しっかり自分を持っていきたい。


責任感

自分がやると言ったことはなんでもやり遂げようとすること。自然とその責任感は人から認められる者になるらしい。あいつに任せておけば大丈夫だ、困ったらあいつに任せよう、的なことなのだろう。ただし、できる範囲以上の仕事を引き受けないように。

育休に入る直前、割とハードなタスクをこなさなければならなかった。はじめその件について議論していた頃は「時間もないですし難易度も高そうなのでできるところまでやります…」とやや消極的な表現を上司に伝えていたが、すぐに反省し、その翌日には発言を撤回してそのタスクをやり切ることを宣言し直したのだった。進めていく中ではじめに立てていた計画には内容を盛り込みすぎていて、もっと大胆に削減できることが分かったのだが、それでもまだ十分な難易度と量が残っていたので、相当自分を追い込んで、なんとか育休までに一通り終わらせた、ということがあった。

この資質については自分自身それなりに把握しているので、業務においてはもちろん、日常生活におけるライフハックにも適用している。すなわち、自分で目標を設定し、それに則って行動できるように努力するのだ。そのおかげで、例えば本を読むペースとかジムに行くペースとかは維持できているし、育休に入るまでに取り切りたいと思っていた資格も取ることができたし、赤ちゃんを抱えてスクワットを1日15回3セットは続けられている。


親密性

親しい友人との関係性をより深めようとする姿勢。築き上げた関係性をもとに大きな喜びと力を得ることができる、らしい。なんかこれはただ僕に友達が少なくて、必然的に少数の友達と仲良くしないといけなかった、ということなんじゃないか、とも思う。

言われてみると確かに図星で、一部の人とはずっと親密であり続けたいと願うし、そのために例えば誕生日なんかはきちんと(形にして)お祝いしてあげたいと思う。

好き嫌いもはっきりしているほうで、嫌いだ、苦手だと考える人とは心理的な壁を作り、自分を守るようにする。ただこの壁は完全に自分の主観で非合理なものであるため、その壁によって最低限のコミュニケーションすら失われるようなことはしない。むしろ、苦手だなあと思う人からも飲みに誘われて、それに応えてしまったりもするほうだ。自分でもかなり上手くやれていると思う。

これはすなわち、ある人に対して抱く苦手を、その人全体に対する苦手に昇華させない、ということだと思う。どんな人とも自分にとって付き合うメリットがあるはずだし、適切な付き合い方というのもあるのだと思う。これは個別化とも関係する。繰り返しになるが、多様性は組織における最大の価値である。好き嫌いのような些細な感情で、その多様性を損ねるようなことはあってはならないと思う。


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