2021年6月5日、ぽんぽこ産まれる

とうとう産まれた。妻よ、よくやりました!


12:30頃、もうそろそろ産まれるから来てと連絡があった。

もうそろそろ産まれるっていうのは誰の判断なのか、僕が行っても良いというのは助産師さん側が許可した話なのか、とか色々と考えてしまったが、すぐ出られる準備だけはしてあったので、掃除ロボットの準備だけ済ませ、走って病院に向かった。


病院に着いても、中に入るのは初めてなので、受付の場所などよく知らず戸惑った。病院のスタッフたちは皆忙しそうにしており話しかけ辛い雰囲気があった。いや、話しかけても「ちょっと待っててくださいね」すら言われず、無視してくる感じの人さえいた。

妻曰くサービス業ではないので、このあたりの質を求めても仕方がないのかもしれない。確かに、患者や患者の親族への接し方に注力するくらいなら、母子ともに安全にいられることに全力を尽くしてもらいたい気もする。


分娩室に案内されると妻はもう分娩台の上におり、完全に産む体勢になっていた。LINEでやりとりしていた感じからはもっと疲弊しているのかと勝手に思っていたが、無痛分娩のため麻酔が効いているのだろうか、体力も気力もそれなりには残っていて、なんだか頼もしい顔つきだった。

実際、助産師さんからは「いきむの上手ですよ」と褒められていた。「スポーツをやられてたからですね」と言われていたが、妻が部活をやっていたのなんてもう10年以上も前の話だ。それに、熱心に部活をやっていたとは言え、別にプロアスリートでもなければ大学で部活やサークルに入っていたわけでもない。中高時代に運動部だった人なら該当するということになってしまう。ちょっと適当すぎやしないか、と思った。


結局最後まで子宮口の開きが悪く、会陰切開をすることになった。切開してからはかなりスムーズにお産が進んで、そこから2〜3分でオギャアオギャアと出てきたんじゃないだろうか。

想像していたよりもよっぽどか小さく、髪の毛はふさふさで、何よりとても可愛らしかった。本当にベビーヨーダみたいだった。フォースを感じた。


出産に立ち会えた感動と赤ちゃんの可愛さで思わず泣いてしまいそうだったが、助産師さんたちのやりとりを見ていると、少しその気持ちも萎えてしまった。ボス助産師が新米助産師に対してずっと厳しい口調で指導していて、あれやった?これやった?なんでやってないの?などと、聞くに耐えない感じだったのだ。

産まれたての赤ちゃんに対する感動で胸いっぱいにしたいのに、新米助産師さんへの同情が邪魔してしまって、何に集中して良いかよく分からなくなってしまっていた。

とはいえこれも、ボス助産師が母子共々の安全を第一に考えての言動なんだろう。出産前後でぼさっとされてたら赤ちゃんもお母さんも危なくなってしまう。おかげで結果安全にことが終わったので、感謝しなくては。


少し赤ちゃんを抱かせてもらって、早々に病院から出て行くよう指示があった。コロナ禍って本当に大変だ。

明日以降も1日1回15分しか面会が許されていない。また赤ちゃんの抱っこはそのうち5分間だけなんだという。本当に手厳しく管理されている。

これもかれも全て、あの病院に関わる全てのお母さんとその子供たちのためだ。わがまま言わず従うしかないのだ。



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