新入社員へのメッセージ

昨日は在宅勤務をしたので、今日が新年度初めての出社だった。朝の電車もそこそこ人がいたし、会社の最寄り駅で降りた後はこころなしか新入社員っぽい人たちがたくさんおり、なるほど、緊急事態宣言も明けたので新入社員たちは全員出社の上で研修なんかを受けているんだな、と思った。

お昼にふらっと入った定食屋にも6人くらい新入社員っぽい集団がいた。そんなにまだ仲良くなりきっていない感じで、誰かが話しては会話が終わる、またその後誰かが話し始めてはまた会話が終わる、の繰り返しだった。

新入社員諸君、先輩には「同期と仲良くしろ、困った時に頼れる同期がたくさんいたほうが良い」などと声をかけられることがあるがその先輩を信用してはダメだ。そんなことを言う先輩は、きっと、人から言われたことを疑わずに信じ込んでしまうタイプだ。きっとその先輩もその先輩が新入社員だった頃同じようなことをその更に先輩に言われたんだろう。僕の少ない社会人経験から言うと、いまだかつて「同期にあの人がいて助かった!」なんて瞬間は無い。困ったら素直に同じ部署の上司を頼れば良いし、どうせ困ってて他部署に声をかけないと解決しないんだとすると、同期なんかに声をかけるんじゃなくてもっと上の人の話を聞きに行ったほうが良いんじゃなかろうか。

同期としか仲良くできない人がいる。「仲良くなってね」とお膳立てされる環境にないと人とコミュニケーションができない人のことだ。僕は新入社員時代の研修の時期、同期たちの飲み会にほとんど顔を出さなかったが、対照的に飲み会に毎回参加していたT君は、例えばお昼休みとか仕事終わりとか、また別の同期としかつるんでいないように見えるので、結果僕よりもコミュニティが小さくなってしまっている。なので「同期とは特に仲良くしたほうが良い」というメッセージは不適切で、正確には「誰とでもそこそこ仲良くなれるようになったほうが良い、ただし群れてはいけない」って感じじゃないだろうか。

いざ自分が先輩になった時に、後輩にかけてあげられる言葉が無く、代わりに自分が新入社員だった頃に先輩に言われた言葉を繰り返す、そんな陳腐な成長はしたくないなあと思う。


新年度になって、新規事業としてスピンアウトした部署の人たちが執務室にたくさん集まっていた。彼らがもともと使っていた部屋から追い出されて、仕方なくスピンアウトする前の執務室に戻ってきたんだそうだ。そんなこともあって、今日はあまり見たことがない人たちがたくさん執務室にいた。新年度で異動になってきた人もいるんだろうか、とりあえず出社しました〜、って感じだったし、そういう人たちに限って17:30になっても全然帰ろうとしない。“仕事してます”感を出そうとすることが結果会社の士気を下げることになっていると、気づいてほしい。


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