羽生結弦だけが許されること

午前中、どうしても参加しなければならない研修があり、 朝から南千住の研修センターに出向いた。横浜に住んでいて普段は東海道線や湘南新宿ライン等のJR線しか使っていないため、久しぶりに東京メトロを使ったのだが、車両も新しくてきれいだし、駅構内も近未来感があって良かった。やっぱり東京23区内に住むということはステータスである。10年以内に23区に移住したい。

研修後はそのまま職場に向かって仕事をしたので、今日は久しぶりに出社をしたことになる。コーヒーマシンもあるしモニターもあるし、快適っちゃ快適なのだが、いつもよりはるかに疲れた感じがある。朝夕の往復2時間の電車はやっぱりきつい。移動中もkindleやスマホを使っているので、目から来た疲れなのかもしれない。ただ、2時間の通勤時間を使って1冊本を読み終えることができた。『ストーリーとしての競争戦略』である。昨年の上司がオススメしてくれていた本で、ビジネス本としても名著であるし、実際読んでいて面白かった。感想と内容のまとめはまた後日行いたいと思う。


今朝のニュースで、鍵山優真選手が特集されていた。鍵山選手は2003年生まれのフィギュアスケート選手で、2020年全日本選手権では3位に輝いている、今注目の若手フィギュアスケーターなんだそうだ。全日本選手権の1位は羽生結弦選手、2位は宇野昌磨選手だったという。その選手権後の会見で、「ライバルは誰か?」と問われた鍵山選手は、憧れの選手たちに囲まれ緊張していたこともあったのか、「皆さん本当に手の届かないような方たちばかりなので、、、」と答えに窮してしまった。その様子を見ていた羽生選手は鍵山選手に「周りに気を遣う必要なんかないよ」と声をかけたんだそうな。

これと同じような言動を、僕がしたら周りはどう思うだろうか。例えば職場で後輩がプレゼン後の質疑にうまく答えられていないときに、横から「自分の言葉で話して良いよ、自身を持って!」なんて声をかけたとする。周りの人はきっと僕のことを、とんでもなくキザなことやってるな、格好つけてるな、調子乗ってるな、名を上げようとしているな、なんて思ってしまうだろう。

ところが羽生先輩がやるとどうだろう。流石羽生選手、スーパースターだ、人間ができているな、などとなるのだ。名実ともに揃う生粋の王者、いや王子様である羽生結弦だからこそ許される言動なのであろう。

産まれてくる子供は羽生結弦みたいに育ってほしいな、などと妻が言うので、「そんなこと言ったって結弦は育たないよ、育てようと思ったってノンスタイルの井上ができるだけだよ」と答えておいた。


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