電子契約

クラウドサインやDocuSignのような、デジタル契約・署名管理プラットフォームがある。契約書を結び合うときに、いちいち出社して、印刷して製本して、社印を押し、時には収入印紙を貼り、郵送し、また送り返してもらうといった、これといって意味がなく無駄な慣習を一気に解決できるサービスだ。業務効率化やリモートワーク化の文脈で語られることが多いが、海外法人との契約についても大変有効なサービスだ。

当社では今、海外法人と秘密保持契約を結ぼうとしており、先方からDocuSignの使用が提案された。確かに海外法人との契約書のやりとりは面倒くさそうだが、グローバルなクラウドサービスを使用できるのであれば手間は一気に省けそうだ。

ところが、色々調べていると当社内ではDocuSignを使ったことがなく、きっちりルールが定められていない状況だった。また別に社内で定められている秘密保持契約の承認フローが、DocuSignと必ずしもマッチせず、法務室での判断が必要になりそうであった。いちいちこんなことしてたんじゃ、折角デジタルプラットフォームを使って効率良く進めようとしているのが、かえって時間がかかってしまう。

もちろん使用例が無いからDocuSignはダメと言われているわけではない。むしろ別に使っても良いとさえ言われているのだが、いかんせん使われたことがないため、使おうとすると僕がその前例を作るために動き回らないといけないので、面倒くさいのだ。


副業禁止といいDocuSignといい、最近は当社の古い体質に腹が立つことが多い。大丈夫なんだろうか。

やりとりしている海外法人はシリコンバレー発のAIスタートアップ企業なので、ビジネスのスピード感がまるで違う。当社のスピードに合わせてしまうのが申し訳ないくらいだが、ここは担当である僕が一生懸命汗をかき、なんとかうまく解決できるようにしていきたい。



コメントを投稿

0 コメント