「お前の言うことはわけがわからん!」と言わせないロジカルな話し方超入門

『「お前の言うことはわけがわからん!」と言わせないロジカルな話し方超入門』を読んだ。Prime Readingで無料だったので読んでみた、といった程度で、もともと内容もあまり期待していなかったが、流石に当たり前のこと(しかも実践の難易度もそう高くないこと)ばかり書かれてあった。

別にこの本自体を否定しないし、書かれてあることは1つ1つ全て納得できる内容で、1個下の同僚のM山さんに読んでもらいたいとすら思った。おそらく、もちろん自分も含め、誰かの何言っているか分からない発言というのは、この本に書かれてあるような基本的なことが守られていないのであろう。

そうはいっても、僕もまだまだ気をつけないとなあと思った内容はいくつかあるので、ここにまとめておく。


  • 相手の根拠は明確に否定すること。例外を指摘するのではなく、そもそも“違う”ということを指摘する。
    • 「彼は黒髪で黒い瞳だから日本人に違いない」に対し、
      • 「黒髪でない日本人だっているじゃないか」ではダメ。
      • 「国籍は身体的特徴では判断できない」のほうが適切。
  • 事実をそのまま伝えるのではなく、相手が何を得られるのかを伝える。
    • 「一緒に桜の写真を撮りましょう!」ではダメ。
    • 「きれいに桜の写真を撮る方法を、基礎から秘訣まで、全て教えます!」のほうが適切。
  • 不要な情報は削る。伝えなくても良いことは伝えない。不要な比喩も除く。冗長な表現(〜という、〜することが可能、させていただきます、第1回目、等)も使わない。
  • 日本語は正しく使う。


ちなみに、送り仮名の振り方、漢字の使い方などは公⽤⽂における漢字使⽤等についてが参考になるとのこと。これは非常に役立つ情報だった。特に送り仮名のルール(「申し込み」ではなく「申込み」、等)はぜひ覚えておきたい。



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リーディングリスト(2021年)_20210905

読み終わった本

  • テッド・チャン『息吹』
  • 楠木建『ストーリーとしての競争戦略』
  • ジョアン・マグレッタ『マイケル・ポーターの競争戦略〔エッセンシャル版〕』
  • デイビッド・ローワン『DISRUPTORS 反逆の戦略者』
  • 加藤雅則『両利きの組織をつくる』
  • 山口雄大『この1冊ですべてわかる 需要予測の基本』
  • 石川和幸『この1冊ですべてわかる 在庫マネジメントの基本』
  • 梅谷俊治『しっかり学ぶ数理最適化 モデルからアルゴリズムまで』
  • Judea Pearl『入門 統計的因果推論』
  • 岩崎学『統計的因果推論 (統計解析スタンダード)』
  • 安井翔太『効果検証入門』
  • 榎本幹郎『音楽が未来を連れてくる』
  • 藤田聡『眠れなくなるほど面白い たんぱく質の話』
  • 別所栄吾『「お前の言うことはわけがわからん!」と言わせないロジカルな話し方超入門』
  • 『徹底攻略 ディープラーニングG検定 ジェネラリスト問題集』
  • 『応用情報技術者合格教本』

読んでいる本・読もうとしている本
  • マーク・ジェフリー『データ・ドリブン・マーケティング』
  • ダン・アリエリー『予想どおりに不合理』
  • カール・B・フレイ『テクノロジーの世界経済史 ビル・ゲイツのパラドックス』
  • マルク・レビンソン『The BOX コンテナ物語』
  • リード・ヘイスティングス『NO RULES 世界一「自由」な会社、NETFLIX』
  • 石野雄一『実況!ビジネス力養成講義 ファイナンス』

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