祝詞

僕の上司の上司であるグループマネージャーが、パワポ資料のサマリー部分(タイトルと本文の間の、そのスライド1枚の内容を文章で要約している部分)のことを「祝詞(のりと)」と呼んでいる。僕の上司もそれを真似して、その部分のことを祝詞と呼ぶようになった。

グループマネージャーは僕の上司に対して「祝詞だけ読んだら分かるようにスライドをつくること」と口酸っぱく指導している。「このスライドには祝詞が無いねえ」などとも言い、各スライドに祝詞が必須であるかのように伝えている。


なるほど、ところで祝詞って何だろう。


僕は二十数年間生きてきて、そこそこの単語は(日本語・英語ともに)見聞きしたことがあるはずなのだが、パワポ資料における「祝詞」だけは意味が理解できない。

否、文脈から何を「祝詞」と指しているのかは分かるのだが、なんでそのことを「祝詞」と呼んでいるのかは分からないのだ。

「ビジネス のりと」でGoogle検索してみてもそれっぽい使い方をしている例は出てこない。「パワポ 祝詞」でも同様だ。

いつ誰がどういうタイミングで使い出した単語なんだろうか。社内用語なんだとしたら、ちょっとダサいので、普通にサマリーと呼べば良いと思う。


そもそもの祝詞の意味もよくわからなかったが、

のり‐と【祝‐詞】 儀式など改まった場面で、神を祭り、また、神に祈るときに神前で唱える古体の言葉。現存する最古のものは「延喜式」所収の27編と、藤原頼長の日記「台記」所収の中臣寿詞 (なかとみのよごと) 1編。のっと。のと。のりとごと。「祝詞を上げる」  goo辞書 祝詞(のりと) の意味

みたいな意味なんだとか。ますますどういう意味でパワポのあの部分のことを祝詞と呼んでいるのか、理解できなくなってしまった。


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